(漂う緩和マネー 日銀検証を前に:中)金融緩和、迫られる修正:朝日新聞デジタル

日本銀行が、20~21日の金融政策決定会合で行う「総括的な検証」で、金融緩和の手段の一部修正を検討する。今なお達成できていない「2年程度で物価上昇率2%」の目標について、達成時期を「できるだけ早期に」とするほか、国債の買い入れ方法の修正が検討される見通しだ。検証や修正を余儀なくされているのは、従来の緩和策が徐々に受け入れられなくなっていることが背景にある。

「マイナス金利政策で資金需要は増えましたか? 貸し出しは伸びてませんよ」。この夏、大手銀行幹部は、政策の説明に訪れた日本銀行の幹部に問いただした。効果を説明した日銀幹部も、最後は「お考えは執行部に伝えます」と答えるほかなかった。

日銀が「起死回生策」(幹部)として1月に打ち出したマイナス金利政策は、従来の緩和策をさらに強化するはずだった。

銀行が日銀に預けるお金の一部に「マイナス金利」で実質的な手数料を取る。損をしかねない銀行がお金を日銀から引き出し、貸し出しに回すことを狙った。

長期金利は2月からマイナスで、連動する住宅ローン金利や企業向け貸出金利も下がった。ところが銀行の貸し出し増加のペースは2月以降も上がらない。地銀幹部は「経済成長が見込めない地方で、金利を下げれば貸し出しが増えるなんて幻想だ」と言い切る。

結果的に、マイナス金利政策の導入後、国債価格は上がり、長期金利のさらなる低下につながった。貯蓄型保険の利率引き下げや販売停止が相次ぎ、老後の資金運用への懸念が強まった。大手銀首脳は「資金運用にどんな影響が出るか、日銀はわかっていなかったのではないか」という。

■マイナス金利、拡大も示唆

だが日銀からは「緩和拡大」も示唆する情報発信が続く。

「金融緩和の限界、副作用という考えを否定することが必要だ」。8月8日に公表された、7月の決定会合での出席者の発言だ。会合のメンバーは黒田東彦(はるひこ)総裁や有識者の審議委員ら計9人。発言者は明らかではないが、政策決定で票を投じる1人だ。

9月に入ると、黒田総裁が講演で、「量、質、金利の各次元での拡大は十分可能」と発言。マイナス金利拡大の可能性があるとの認識を示した。

米国の金融政策を決める連邦準備制度理事会(FRB)も、日銀と同じ20~21日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。政策決定は日銀会合後だ。FRBが追加利上げをすれば、金利が上がるドルが買われて円が売られ、円安ドル高になりやすい。利上げをしなければ円高になり、景気を冷やす懸念がある。日銀への追加緩和の圧力が強まりかねない。

日銀の会合はFRBをにらみながらの議論になる。追加緩和の場合、どんな手段が考えられるのか。

決定会合のメンバー9人のうち2人は追加緩和に否定的だ。残る7人では、財務省出身の黒田総裁と日銀出身の中曽副総裁はマイナス金利の拡大をより重視するとみられる。経済学者の岩田規久男副総裁とエコノミストの原田泰審議委員は、より多くの国債を買い、市場に流すお金を増やすことを重視するとされる。

今後、意見が分かれる可能性がある。市場では「日銀が検証後にどういう手を打つかはまだ見えてこない」(SMBC日興証券の宮前耕也氏)との声が出ている。(藤田知也、真海喬生)

金融緩和への賛否や見方は変わりつつある
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12557544.html

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About Uy Do

Banking System Analyst, former NTT data Global Marketing Dept Senior Analyst, Banking System Risk Specialist, HR Specialist
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